キッズビュー
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東京都世田谷区立
等々力中央保育園(とどろきちゅうおうほいくえん)様


園長
萩原先生

保育士
星名先生

保育士
望月先生

看護師
豊澤先生

当社営業コンサル
大塚

「キッズビュー」を活用して目指す保育DX

ICTを活用した職員の働き方改革を進める東京都世田谷区では2019年、保育士の負担軽減や保育の質向上を目的として、区立保育園46園(現在は45園)に「キッズビュー」が導入されました。今回は、同区玉川地域の拠点園にもなっている等々力中央保育園様を訪問し、さまざまな立場の方にインタビューを実施。システム定着のために工夫した点や導入効果、今後の展望などについてお話を伺いました。

区内46公立保育園をICT化
記録業務の負担を軽減して
「子どもたち中心の保育」を実践

はじめに、園の概要や特徴についてお聞かせください。(当社営業コンサル 大塚)

萩原園長

等々力中央保育園は、2つの世田谷区立保育園が移設・統合して、名前も新たに2023年7月に開園しました。2024年4月現在の定員は、0歳から5歳までの140名。玉川地域の拠点園にも位置づけられており、医療的ケアが必要なお子さんを受け入れていたり、おでかけひろばが併設されていたりします。園として目指しているのは、子どもたちを中心とした保育。一人ひとりがその子らしく、のびやかに育っていけるよう、保護者様とコミュニケーションを図りながら、保育士・看護師・管理栄養士ら多職種が連携して保育活動を行っています。

保育室とひと続きになったデッキやバルコニーで子どもたちが自分で靴を丁寧に履き替えて、元気に外遊びをする姿が印象的です。(大塚)

萩原園長

地域の皆様にも温かく見守っていただいていて、ありがたいですね。当園は、統合前から正しいサイズの靴を正しく履く靴教育に力を入れており、2023・2024年度は、(公財)日本学校体育研究連合会から「JASPE足育推進園」の指定を受けて実践研究を行っています。子どもたちの健康や成長を支えるとともに、自主性や協調性などを育むねらいがあります。

世田谷区様ではキッズビューの導入にあたって、スムーズな定着のためにプロジェクトチームが立ち上がりました。(大塚)

萩原園長

キッズビューを先行導入した6園の園長がPTメンバーとなり、全園への効果的な定着方法を考えました。キッズビューは機能がたくさんあるので、もし46園が一斉に導入していたら混乱は防げなかったかもしれません。現場の先生たちに「なぜ手書き業務をICT化するのか」の理由やメリットを丁寧に伝えた上で、「まずはこの機能とこの機能をみんなが使えるようにしましょう」というふうにスモールスタートで取り組んだことはとても良かったと思います。デジタル機器が苦手な職員も少しずつ使う機能を増やすことで、無理なくシステムに慣れていくことができました。


星名先生

明らかに手書きの作業時間が減ったり、紙の使用量が減ったりと効果が出るので、私が在籍していたPT園ではすぐに「もっと他の機能も使いたい」という声が上がるほどでした。まずは「やってみる」というムードを作ることが大切なのかもしれません。私自身も試行錯誤しながら使い方をマスターしていった感じです。たとえば保護者アンケート機能も、はじめは使い方がよく分からなかったのですが、試すうちに「個人面談の日程調整に使えそう」とか、「行事後の感想を送っていただこう」などと、いろいろなアイデアが浮かびました。

キッズビュー定着のために工夫したポイント
  • プロジェクトチームを発足
  • 46園のうち、6園で先行導入
  • 導入当初は使う機能を絞る
  • ICT化する理由や利点を現場に説明
  • 「やってみよう」というムードづくり
子どもたちと向き合う時間を最大化
「キッズビュー」の導入から5年が経過しました。現在はどのような体制で活用されていますか。(大塚)

萩原園長

キッズビューにアクセスできるパソコンとタブレットを事務室に各1台、タブレットを乳児クラスに各2台、幼児クラスに各1台配置して活用しています。タブレットは持ち運びがしやすいので、やはり便利。登降園管理から連絡帳の記入、おたよりの配信、健康管理、帳票管理まで、幅広く活躍しています。


望月先生

特に便利だなと思うのは、出欠管理機能。以前は欠席の子がいると、事務室で保護者様から電話連絡を受けた職員が内線で担任の先生に「○○ちゃんは風邪でお休みです」などと伝えて、その情報を紙の出席簿に手書きしていました。今は保護者様からキッズビューに届いた欠席連絡が自動で出席簿画面に反映されるので、私たちは朝、保育室で登園してきた子の情報をタッチ入力するだけ。全員の出欠状況を一覧画面で確認することもできます。


星名先生

あらゆる記録を紙に手書きしていた頃と比べると、業務が格段に効率化しましたよね。私はキッズビューの導入後、年長クラスの担任になった時に便利さを実感しました。要録作成の際に、過去の個人記録データを引用できることがわかって。以前は紙の個人記録をあれこれ引っ張り出して参照することに多くの時間を費やしていましたから、感動体験でした。


望月先生

名前シールも重宝しています。デザインテンプレートに文字を入力して印刷すれば、かわいいシールがすぐに作れてテンションが上がります。手書き時代にはもう戻れません(笑)。


豊澤先生

私は看護師として、主に園児の健康管理に関する機能を活用しているのですが、身体測定の記録1つをとってもデータで一元管理できるようになって、作業時間が大幅に減りました。園児の出欠や体調の確認業務も、「毎朝教室を回って確認するもの」というかつての当たり前から大きく変わりました。先ほど望月先生がお話しした通り、キッズビューの出欠管理機能で先生たちとスムーズに情報共有ができる今は、子どもたちからプラスαの情報を得るために教室を回ります。


星名先生

紙ベースの記録作業が減って何が一番変わったかといえば、子どもたちと向き合う姿勢、保育士としてのモチベーションなんじゃないかと。一人ひとりとたくさんふれあって、「この子にはこんなことしてあげよう」などと考えられるようになりました。


豊澤先生

職員みんながいつでも同じ情報にアクセスできるのも、キッズビューのいいところですよね。引き継ぎや相談がしやすくなって、職員同士のコミュニケーションもより活発になったと感じます。


望月先生

私は、他の先生が作成された指導計画や、おたよりをよく見させてもらっています。子どもたちを捉える視点や関わり方など、すごく勉強になるんです。自分が作ったものを見たベテランの先生が「ここが上手」とか「発想が良いよね」などと声をかけてくださるのもうれしくて。仕事はまだ未熟だけど、自分の得意なことを生かしてがんばっていこうと思えます。


萩原園長

ヒヤリハットの事例を蓄積していけるのもポイントです。特に当園は新設園なので、安全に対して意識を高く持ちながら試行錯誤を続けなければなりません。日々みんなで情報を共有して、話し合いながら対策をアップデートしていくことが大切だと考えています。

キッズビューの導入で園に起こった変化
  • 記録作業の時間と用紙使用量が激減した
  • 保護者とのコミュニケーションが増えた
  • 子どもたちをより丁寧に観察するようになった
  • 他職種との連携がよりスムーズになった
  • 職場全体のモチベーションがアップした
  • 園の安全対策の強化につながった
業務効率化のその先へ
この5年間の取り組みを振り返っていかがですか。(大塚)

萩原園長

日本ソフト開発さんは「システムを入れて終わり」ではなく、改善や機能追加のリクエストに継続的に対応してくださっています。その甲斐あって、この5年間でキッズビューが業務効率化ツールから、より良い保育のあり方、より良い保護者様とのコミュニケーションを追求していくためのツールに進化してきていると思います。


望月先生

たとえば新しい機能として、タブレットで撮影した子どもたちの画像をそのままタブレット上で簡単に保護者様に配信できるようになりました。お送りした画像をきっかけに、新たな会話が生まれるのがうれしいですね。


星名先生

保護者連携機能も、お知らせの開封確認ができるようになるなどバージョンアップしました。保護者様とのコミュニケーションの機会が増えたことで、「子どもたちの様子をしっかりと観察する」「保護者様に何を伝えて、家庭とどう連携していくかを考える」という保育士にとって最も重要な業務に注力することができています。


豊澤先生

連絡帳やおたよりは毎日16時に配信するようにしています。それによって、「今日はいつもより食が進みませんでした」「くしゃみや鼻水が出始めています」といった、緊急性はないけれど気になる体調の情報を保護者様に早めにお伝えすることができます。


望月先生

その点は私たち保育士もメリットだと感じています。保護者様から「今日は少し早めにお迎えに行こうとか、かかりつけのクリニックを受診してから帰ろうなどと、お迎え後の予定が立てやすい」という声をいただいています。

最後に萩原園長から今後の展望をお聞かせください。(大塚)

萩原園長

世田谷区の区立保育園は、2019年からキッズビューとともにICT化に取り組んできました。途中、コロナ禍もあって、新しさを取り入れる柔軟性がいかに大切かを認識した5年間でもありました。これからも「子どもたち中心の保育」という核の部分が変わることはありません。その実現のために欠かせない、各職種が専門性を存分に発揮できる環境づくりにICTをどんどん活用していきたいと思います。日本ソフト開発さんには引き続きシステムの改善や機能の追加などをお願いし、さらなる業務改善につながるようお力添えをいただけたらありがたいです。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました。(大塚)

世田谷区の担当者様にも
お話を伺いました

東京都世田谷区では、区の情報化事業計画に基づき、2018年度から2021年度の4年間で、世田谷区役所版働き方改革に連動した区立保育園ICT環境の整備を推進しました。区立保育園全園に保育業務支援システムを導入する事業を実施したのはその取り組みの一環です。職員の働き方改革を、保育のレベルアップと保護者の満足度向上につなげようという考えがありました。

システム選定にあたって重視したのは、機能やコストパフォーマンスに加え、区が指定するVPN(バーチャルプライベートネットワーク)接続環境で構築できる技術力です。公募型プロポーザルの結果、その3つを充足できるシステムとして、日本ソフト開発さんの「キッズビュー」が選定されました。

導入時から現在に至るまで、現場を理解したプロジェクトチームと区の保育課が連携しながら、システムの改善を重ねてきました。保育課起点の改善点としては、統合管理機能を追加して、「区からのお知らせ」を保育課から保護者の方々へ直接、一斉配信できるようにしたことなどが挙げられます。当初はそうした機能がありませんでしたので、区からのお知らせは各園に通知して、園単位で保護者様へ配信してもらっていました。新機能は、特に緊急性の高いメッセージを保護者様へ速やかに届けたい場合に効果を発揮しています。

ICT化は手段であって、目的ではありません。だからこそ、システムを実際に使う人たちの「こういう機能がほしい」「こうなったらもっと使いやすくなる」といった意見を丁寧に吸い上げていくことが非常に大切だと実感しています。また、さまざまなリクエストを反映してくださった日本ソフト開発さんの対応にも満足しています。

導入当初の契約は、2023年度末で履行期間が終了しましたが、5年間の評価結果を踏まえ、引き続き5年契約でキッズビューを利用することになりました。次の5年間は、業務の効率化を超えて、業務プロセス全体の変革へフェーズを上げていくこと、すなわち保育DXを目標にしています。日本ソフト開発さんにもアイデアやアドバイスをいただきながら、スピード感を持って進めていきたいと思います。

東京都世田谷区 子ども・若者部 保育課
区立保育園運営担当係長 阪田 靖様

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「キッズビュー」を活用して目指す保育DX
世田谷区立 等々力中央保育園様の場合
公立保育園導入事例インタビュー 自治体担当者様 編
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公立保育園導入事例インタビュー 園長先生 編
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公立保育園導入事例インタビュー 保育士さん・看護師さん 編
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※掲載している情報は2024年2月に取材した時点のものです。

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